2009年11月03日

HTVミッション完遂!



http://robot.watch.impress.co.jp/docs/news/20091102_326141.html

空飛ぶビール缶ことHTV技術実証機が、11月2日に無事大気圏に再突入しました。
しかし、地上での公開で見たときには、本当に「なんだこのビール缶は」と思ったものですが、実際に宇宙を飛ぶ姿を見ると、想像以上に格好よく見えてびっくりです。まあ、それでもやっぱり「何に例えますか」と言われれば、問答無用で「ビール缶」と答えるのですがww


今回のミッションのミッションサクセスクライテリアですが、

ミニマムサクセス
>軌道間輸送の技術実証として、HTV技術実証機がISSにランデブ飛行し、ISSロボットアームで把持可能領域まで最終接近ができ、運用機の運用開始に支障がないことが確認できること。

フルサクセス
>HTV技術実証機がISSロボットアームにより把持された後、ISSとの結合ができること。
>ISSと結合した後、与圧カーゴおよび暴露カーゴのISSへの移送ができること
>ISSからHTV技術実証機が分離・離脱した後、再突入させ、安全に洋上投棄ができること。

エクストラサクセス
フルサクセスに加え、以下のいずれかを達成すること
>実運用結果に基づき、余剰能力を再配分し、運用機の能力向上の見通しが得られること。
>前提とする運用条件以外での運用実証等を通じて、運用機の運用の柔軟性を拡大できる見通しが得られること。

となっておりまして。
ミニマムサクセス、およびフルサクセスは達成し、エクストラサクセスにまで踏み込んでいる可能性あり、ということで、もう文句なしの結果が得られたと言えるでしょう。

フライトディレクタの個人的な意見では、「実験の成果物を持ち帰る能力は持ちたい」とのことで、再突入カプセルの開発にもちょっと含みを持たせてくれています。
日本独自の有人宇宙輸送システムの確立に向けて、一歩一歩着実に進んでいっている感がありますね。一宇宙開発ファンとして、嬉しいことこの上ありません。

しかし、HTVに載っけて廃棄する不要品が1.6トンて・・・・・・ため込んでたんだなぁ、いろんなゴミ。
まあ、プログレスやATVが使ってるアンドロジナスドッキングポートは、直径80センチの円形ですから、そっちからじゃ出せないゴミがいっぱいあったんでしょうね。シャトルのドッキングポートも、実際には狭い物を使っているので、CBMにドッキングできるHTVの登場は、そういう意味でも待望の物だったのではないかと思われます。
もっとも、シグナスやドラゴンといった、アメリカの民間企業が作成する輸送機が後に続きますので、HTVだけが持つ機能、というわけでは無いですけれどもね。
ただ、シグナスもドラゴンも、実機のフライトはいつになるんだろうなぁ。。。

ちなみに、まだまだポンチ絵の段階ではございますが、HTVの有人化が考えられているとか。

www.dotup.org155651.jpg
ポンチ絵とは言っても、JAXAのロゴ入りですから、少なくとも公式のポンチ絵ではあるわけで、そちらの進捗も楽しみです。
どうもESAもATVの有人化を進めているようですし、2020年あたりには、米、露、欧、中、日の有人宇宙船が宇宙で競演、という絵も見られるかもしれませんね。

何はともあれ、HTV管制チームの皆様、お疲れ様でした!
HTV初号機、宇宙開発への夢を見せてくれてありがとう!

次のHTVのフライトは来年冬期です。wktkして待ちましょう。なあに、一年なんてすぐです。
posted by 高速増殖安崎 at 15:38| Comment(1) | TrackBack(0) | 天空への挑戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月20日

露助が新しいロケットと宇宙船を造る模様

mixiの日記の加筆版です。

http://www.sorae.jp/030899/3353.html
引用ここから☆
ロシア連邦宇宙局のアナトリー・ペルミノフ長官(Anatoly Perminov) は10月13日、ロシアが新型の有人ロケットの設計に着手したと述べた。これはリア・ノボスチ通信(RIA Novosti) が報じたもの。

報道によると、この新型有人ロケットは信頼性と安全性を優先しており、どんな飛行段階においても搭乗クルーが脱出可能。打ち上げはロシアの極東に新たに建設されるボストチヌイ(Vostochny)宇宙基地から行われ、組み合わせによって重さ50トン〜60トン、130トン〜150トンの打ち上げにも対応しているという。

現在、ロシアは主にバイコヌール宇宙基地とプレセツク宇宙基地を使用しており、そのうち、ソユーズ・ロケットやプロトン・ロケットなどを打ち上げるメインのバイコヌール宇宙基地は、ソ連崩壊以降、カザフスタンが所有権を保持している。

ロシア側は使用にあたり、カザフスタン側に年間の1億1500万ドルの借用金を支払っているが、2006年7月にドニエプル・ロケット、2007年 9月にプロトン・ロケットの打ち上げが相次いで失敗し、カザフスタン側はロシア側に不満を示し、多額な損害賠償金を請求している。

ボストチヌイ宇宙基地については、2011年に着工し、2018年頃に完成する見込みである。

なお、ロケットの詳細については発表されていないが、RSCエネルギア社、TsSKBプログレス社、NPOマシノストロエニヤを中心に開発が進められている「ルシュM(Rus-M)・ロケット」とみられる。
☆ここまで

次期有人ロケットの模型
http://www.russianspaceweb.com/images/rockets/rus_m/rusm_maks2009_1.jpg
http://www.russianspaceweb.com/images/rockets/rus_m/rusm_stageI_1.jpg

次期有人ロケットの想像図
http://www.russianspaceweb.com/images/rockets/rus_m/rusm_family_white_1.jpg
http://www.russianspaceweb.com/images/rockets/rus_m/rus_m_ptk_launch_1.jpg

次期有人宇宙船の模型
http://www.russianspaceweb.com/images/spacecraft/ppts/ptknp_2009maks_bottom_1.jpg
http://www.russianspaceweb.com/images/spacecraft/ppts/ptknp_2009maks_iso_1.jpg

次期有人の想像図
http://www.russianspaceweb.com/images/spacecraft/ppts/ptknp_2009_leo_sunrise_1.jpg

露助本気ですかね。しかしちょっと気になる一文が。

『打ち上げはロシアの極東に新たに建設されるボストチヌイ(Vostochny)宇宙基地から行われ』

(´・ω・`)<ねえ、バイコヌールじゃないの?

バイコヌール宇宙基地が位置するカザフスタンと、いろいろ(プロトンの打ち上げ失敗とか)もめているという話をちらと聞きましたが、いよいよ有人宇宙開発の拠点がバイコヌールから移動してしまうのですね。
アメリカのケープカナベラルと並び称されるであろう宇宙基地の比重が小さくなってしまうのは、一宇宙開発ファンとしてちょっとしょんぼりです。


あと、ロケットの模型ですが、2段目長くしたデルタ4Heavyというか、補助ブースタを大型化したアリアン4というか……

(´・ω・`)<ねえ、チュルパン発射方式はやめちゃうの?

このロケットの形だと、多分、普通の発射台からの発射ですよね(何を持って「普通」というのかは言っている本人にも分かっちゃいませんが)。まあ、ロシアのロケットのことですから、例によって寝かして鉄道で発射台まで運んで、発射台で起こすという手順を踏むんでしょうけど……

でもソユーズの、立ち上がってきたエンジン推力が自重を上回った時にロケットの支えが開く、あのメカメカしいチュルパン発射方式が大好きなのです!あれこそがソビエトロシアの宇宙開発の象徴なのです!異論は認めません!!
あの西側にはないギミックと、ロケットにロープかけてよじ登れるという乱暴さがあってこそのロシアの宇宙開発なのです!搭載するソユーズ宇宙船の形も含めて、いかにも鉄のカーテンに覆われた悪の帝国の宇宙兵器、といったたたずまいがすばらしいのです!

さあそこのあなた!ソユーズの打ち上げの美しさを目に焼き付けるのです!

……しかし、なんか次期有人宇宙船の予想図も、西側の毒気に当てられたのか、無難な外見にまとめられた感がありますし……
やっぱりソビエトロシアの宇宙船は球と円筒形を基本にした垢抜けない設計じゃなきゃやなの!ヤダったらヤダ!

まあ、新型ロケットと宇宙船が出来ても、多分当面はソユーズロケットの運用は続くだろうと勝手に予想してますので(ESAがソユーズロケットの発射台作ってますし)、あの発射方式がすぐに消え去ることは無いでしょうけれども、ソユーズ宇宙船が退役したら、メディアへの露出はほぼ無くなってしまうんでしょうねぇ……もったいない。
安崎的には、世界で2番目に格好いいロケットはソユーズロケットだと信じていますので(1番はもちろんH-IIです。異論は認めません)、もし退役してしまうとなると悲しいですね。信頼性高いですから、打ち上げ機としてはまだまだ現役を張ると思いますが、有人打ち上げには使われなくなっちゃうのかな……
当面はソユーズ宇宙船も機器をデジタル化して使われ続けるようですから、宇宙船が世代交代するまでは、有人打ち上げ機としても現役でしょうけどね。

ふう。。。それにしても、このエントリ書くために、Wikipediaのソユーズの項目を見たり、つべでソユーズの打ち上げ動画を探したりしましたが、やっぱり見てるとうっとりします。H-IIA/Bの打ち上げは、なんというか我が子を見るような(いや、安崎独身ですけどね)どきどき感があるのですが、それとはまた違った感情が湧いてきます。なんというか、あこがれの人を見ているようなそんな感じです。
こと宇宙開発に関しては、ソビエトロシアはやっぱり永遠のあこがれの対象ですねぇ。いつか我々もソユーズと並び称される有人輸送システムを持ちたい物です。

え?アメリカ?
いや、シャトルがかっこいいとかアポロがすごいとかいうのは認めますけど、シャトルはぶっちゃけ永遠の未完成品だし、アポロはすでに終わったものだし……
アメリカにも奮起してもらいたいものです。まあ、シャトルで飯食ってた業者を喰わせなきゃいけない、という縛りがあるのは大変ですね。
posted by 高速増殖安崎 at 21:34| Comment(3) | TrackBack(0) | 天空への挑戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月08日

取り急ぎ宇宙関連ニュース。

●天宮1号は2010年後半に打ち上げ

サリュート中国の宇宙ステーション実証機「天宮1号」2010年後半に打ち上げとのことで。
ありがたいことに、当ブログに書き込みをしていただいたてつさんの情報によると、長征5号は2015年以降にずれ込む、とのことですから、本格的な宇宙ステーションの建造にはまだ時間があるでしょうね。とりあえず、現行の長征シリーズで打ち上げられるコンポーネントでドッキング試験をしてみる、と言うところでしょうか。

なんかやってることがソ連の丸パクリ……げふんげふん。
こないだの宇宙遊泳だって、的ちゃん、宇宙服「どこがソ連のと違うか分からん(意訳)」って言ってたし。


●H-IIB試験機1号機 打ち上げは9月11日(金)2:04

キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!

平日未明?ふっ、休職中の人間には関係無い!
とりあえず、ストリーミング放送は録画しておかねば。

祈 成功!
posted by 高速増殖安崎 at 17:47| Comment(1) | TrackBack(0) | 天空への挑戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月12日

KSLV-1

全国1億2千万のウリナラファンの皆様がwktkしてお待ちのKSLV-1初号機の打ち上げ、いよいよ7月末に迫って参りました。
さて、そんなwktkをさらに倍増させてくれる動画を拾ってきましたのでご紹介をば。

CG:
http://www.youtube.com/watch?v=zsd017iKB60&NR=1

実写:
http://www.youtube.com/watch?v=AdmVIsC35_U&feature=related

両方とも、ご覧になっていただければ分かるとおり、射点までロケットを寝かせて運んで、射点で起こすという、ロシアの血を引いた方式になっております。

しかし、見れば見るほど、先細りなロケットです。フェアリングに比して一段目が巨大、という点では、なんとなーくアリアンVを彷彿とさせます。

ロケットの構成としては、
一段目:ロシアで開発中のアンガラロケットの一段目を流用
二段目:ロシアで設計の固体ロケットをウリナラでライセンス生産
となっています。
ペイロードはLEO100kg、と言っていますが、羅老宇宙センターの立地上、ふつーのLEOに打ち上げるにはちょいとどこかの島国が邪魔ですので、実際にはSSOに打ち上げるんだと思います。なんの根拠もありませんが、SSO100kgのペイロード、と考えた方が自然ではないでしょうか。

しかし、何度見ても、一段目に比してフェアリングの小さいこと小さいこと。
というかこのロケット、段間部が見あたりません。
どこで見た話かは忘れましたが、フェアリングの中に二段目と衛星が両方とも格納されている(ちょうどM-Vの3段目みたいに)というのを聞きます。そうなると実際にはこれ、一段式ロケットにキックモータを付けたモノ、と言った方が良いのかも知れません。
実際、同じ一段目を使うアンガラ1はLEO3トンのペイロードに対して、KSLV-1は100kgです。事実上の一段式ロケットと見て良いのではないでしょうか。

これ、実際にロシアから見たら、アンガラ打ち上げ前に一段目のデータが取れる、格好の獲物として扱われているのかも知れませんねぇ。

あと、ウリナラKARIの技術陣、GTV試験機をバラしてリバースエンジニアリングして、KSLV-1の完全ラ国化(と言って良いのか?)を目指しているようですが…ロシアはあまりいい顔をしていないようです。
まー、そりゃそうだわな。自分のところで開発中のロケットの一段目をただでくれてやるほど、ロシアは優しい国じゃないですから。

ともあれ、これでウリナラは日本に於けるM-4S/N-Iの時代に突入したわけです。打ち上げが成功すればですけどね。
問題は、このロケットで彼らが何をするかですね。ウリナラマンセーで終わらなければ良いのですが。
posted by 高速増殖安崎 at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 天空への挑戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月25日

ひとりでできるもん。

気力も湧かずになんとなーくネットをぶらついてたらニュースを見付けたので更新してみます。

●「自分でできる」北、露の「衛星」打ち上げ代行を拒否

☆【ソウル=前田泰広】ロシアのラブロフ外相は25日、韓国の李明博(イミョンバク)大統領と会談し、北朝鮮の長距離ミサイル発射を認めない考えを明らかにした。

 また、24日までの訪朝で北朝鮮側に、北朝鮮の人工衛星をロシアが代わりに打ち上げることを提案したが、北朝鮮側は「我々も自分でできる」と拒否したと説明した。

 ラブロフ外相は、北朝鮮核問題をめぐる6か国協議の再開に努力することで李大統領と一致。ただ、「北朝鮮は孤立した要塞(ようさい)のような状況だ。感情的に対応するより、問題解決方法を模索するべきだ」と述べ、対北朝鮮制裁に否定的な立場を改めて強調した。


ったくお前らは…だから人んちの頭越しにそのおもちゃ打ち上げるんじゃねぇと。せめて政府に仁義切ってくるのかと思いきやそんなこともないし。
まあ、多分本当に打ち上げ機のようなものなんでしょうけど、いつ落ちるか分からん技術と危険な燃料を乗せた打ち上げ機を人の家の頭越しにぶち上げるんだから、せめて仁義くらい切りなさい。

そう言えば南ニダーのKSLV-1はどうなったのかねぇ。じぇんじぇん続報が来ないなぁ。

●H2B、2回目の第1段実機型タンクステージ燃焼試験
こちらは一応順調な模様です。
これって今回の試験で使ったのはあくまでも試験用機体で、ホンモノのフライトモデルはまた別に用意するのでしょうか?
そうするとこの試験用機体はどうなるんだろ。H-II3号機(記憶あいまい)みたいにフライトモデルにリサイクルするのかなぁ。

ともあれ、予定通りに行けば今年夏に試験機1号機フライトかぁ。種子島まで見にいきたいけど予算が…

●ハッブル宇宙望遠鏡、打ち上げ19周年
19歳おめでとうございます。
シャトルあればこその長寿でした。最後の補修ミッションの準備も進んでいるようですし、2013年まで任務がんばってください。
後継望遠鏡は近紫外/可視光の撮影が出来ないようで、残念です。
やっぱり一般人に訴えるにはインパクトのある綺麗な画像が上がってくるのが一番良いと思うのです。そう言う点ではハッブル後継は学術目的に傾斜してしまったのかなと思います。それはそれで正しい方向への進化だと思いますが…

●温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)の初期校正検証運用への移行について(PDF注意)
こちらも順調なようで何よりです。アメリカのOCOは失敗してしまいましたので、とりあえずグローバルな温室効果ガス観測は当面「いぶき」が単独でその任につくことになります。どんな研究結果が出るにせよ、しっかり役目を果たして欲しいものです。
しかし、2chの過去ログにもありましたが、OCOが成功していればお互いにデータ校正しあってより確からしい観測結果が得られたはずなんですよねぇ…
OCO失敗でちょっと喜んでしまった自分に喝を入れておきます。ごめんなさい。

●月周回衛星「かぐや」の後期運用について
ああ…もうリアクションホイールが駄目なのね…6月10日頃月面硬着陸かぁ。
で、そのついでに低高度でのデータ取得も行うわけですね。
何はともあれお疲れ様でした。残り少ない時間ではありますが、地球でも眺めてゆっくりしてください。
posted by 高速増殖安崎 at 21:55| Comment(1) | TrackBack(0) | 天空への挑戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月25日

orzなニュースを見かける。

皆様おはようございます。高速増殖安崎です。

さて、本日朝起きてなにげにSorae.jpを見ていたら、orzなニュースがありましたので。

■トーラスXL、OCO打ち上げ失敗

アメリカ版「いぶき」であるところのOCO(Orbiting Carbon Observatory)、打ち上げに失敗した模様です。
ペイロードフェアリングが正常に分離できなかったとか。
3段目ちゃんと燃えてからフェアリングが分離できない…どーゆー飛行シーケンスになってんだろ。ペイロード分離寸前にフェアリング分離信号が出るのか、それとも一度分離出来ないと何度かリトライする仕様なのか。
H-IIAだと1段目燃えてる最中にフェアリング分離しちゃうんだけどなぁ。

…と思ったらこれ4段式ロケットなのね。多分M-Vの3段目みたいに4段目がフェアリングの中に入ってるって事なのか。

ちなみに今回上がったトーラスロケット、基本はピースキーパーの流用なようで。外見から判断するに一段目がピースキーパーの改良型なのかなぁ。まー、だから3段目まではちゃんと燃えたんだろうけど。

今回のトーラス3110型は、バージョン1stフライトだったようで、やっぱりどこの国でもバージョン初物は失敗するんですねぇ。初物が失敗しないのは失敗が異様に叩かれる日本くらいなものですよ、まったく…

で、我が国の「いぶき」はと言えば、今のところ順調なようです。

こーゆー言い方は下世話&中の人を愚弄する事になると言うことは百も承知で言いますが、ライバルが足踏みしている今が好機です。とにかく「いぶき」がこの好機にしっかりと実績を上げてくれることを祈りましょう。

でもアメリカのことだから多分OCOも地上予備機とかあって、ロケットの都合さえつけばすぐにでも予備機が上がる体制が取れてるんだろうなぁ。

■かぐや、月の赤道半径を訂正

サイエンスに載っかったあとに修正とは。しかし、ミスを修正出来るくらい成果が上がってると言うことなのか。

■月周回衛星「かぐや(SELENE)」のハイビジョンカメラ(HDTV)による半影月食時の地球の撮影の成功について

おおー、綺麗だ…
しかし、確か「かぐや」のハイビジョンカメラって軌道上での寿命1年無かった気がするんだけど…ずいぶん長生きだなぁ。
まー、そんなこと言ったら「かぐや」自体想定寿命1年だったわけで。
早く高度50キロまで落として追加観測してくれないかなぁ。

■ATV2号機は「ヨハネス・ケプラー」

初号機の名前が「ジュール・ヴェルヌ」…1機ずつ命名するのか…
日本はHTVに1機ずつ命名するのかねぇ。まー、個人的には日本的に1号機2号機と味気ない呼称で良いと思いますが。
しかし、次回打ち上げが2010年中頃て、またずいぶんと間が開くなぁ。
予算か?予算無いのか?

■インド、有人宇宙船コンセプトを公開

夢のある話で良いのう。とりあえずはGSLV-マークIIを使うのか…
しかし、GSLV系列はまだそんなに打ち上げ実績積んでないのに有人…ちょいと危険な香りがしなくもありませんが、まぁカプセル型だしアボートタワー付いてるし、宇宙飛行士の命的な問題から見れば問題ないでしょ、多分。

しかし有人月探査かぁ。夢が広がるなぁ。いいなぁ。
日本もH-IIA/Bでトータル95%の成功率確保したら有人に取り組んでみても良いような気が……あー、でもH−IIAは2段目の性能の関係で有人はやりにくいんだっけか。某ロケットまつりでちらりと聞いただけなので実際にそうなのかは分かりませんが。
それに種子島宇宙センターの設備で有人やろうとしたら純粋に広さの関係で追加設備たてられずにやりにくい気が……
はぁ、広い射場が欲しいなぁ。
posted by 高速増殖安崎 at 08:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 天空への挑戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月12日

(無題)

■いぶき、初の観測データを取得

「いぶき」順調なようで何よりです。
しかし、これ打ち上げておいて、研究結果が「実は二酸化炭素は温暖化の主因じゃありませんでした」だったら面白いんだけどなぁ。
実際にそう言う主張をしている人も居るわけで。すぐにはソース出せませんが。
まあ、全球的に観測してそう言う結果が出たらそれはそれで役に立った、ということなのでしょうか。

■まいど1号、地球を撮影
ピギーバックの方も順調なようで何よりです。これで変な言いがかりを付けられずに済みます。

■プログレス(32P)、打ち上げ

いざ日本食を積んでISSへ出発!
しかし、露助もこの大不況の中でいつまでプログレスの安定した打ち上げを出来るか…
とりあえず今年打ち上げ予定のものは予定通り打ち上げるらしいですが。

■衛星衝突、世界で初めて

…うーん、ちょっと洒落になってないぞこれは。
とりあえずハチマキの仕事が(ry

しかし、実際に宇宙がハチマキの仕事場になる前にケスラーシンドロームになったら本気で洒落にならんな。
とりあえず軌道上のデブリをこれ以上増やさないようにしなければ。

日本もアレだ、LE-5Bはスペック上再々着火可能なエンジンだし、打ち上げた後は二段目だけ減速して大気圏で処理すればその分だけデブリ減るぞ。
宇宙環境に優しい打ち上げを目指して、是非やってもらいたい物です。
posted by 高速増殖安崎 at 19:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 天空への挑戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月05日

お空関係。

嫦娥1号の月面衝突、かぐやが撮影?
…なんだかんだ言って国際協調は重要です。「かぐや」より後に月周回軌道に乗った嫦娥1号が先に逝くというのはちょっとアレですが、中共が始めて打ち上げた深宇宙探査機としては上出来でしょう。
しかし「かぐや」も設計寿命1年だったわりには長生きしているようでなによりです。
今後高度50kmまで落として後期観測に入るのかな?
ともあれ、「かぐや」につづくSELENE-Bのためのデータを今からたっぷりと蓄えて欲しいものです。

イラン、初の国産衛星を打上げ
アフマディネジャド大統領の考えがどこにあるのかは分かりませんが、宇宙開発が可能=世界のどこにでも弾頭を輸送できるという能力を誇示するという意味では十分にその役割を果たしたと言って良いでしょう。
そう言えば北ニダーさんがテポドン2号を打ち上げるとか打ち上げないとか言っていますが、正直そっちはうさんくさいですね…こないだ発射直後に分解してましたし。

はやぶさ、エンジン再点火
キタ━(-_-)━
キタ━(゚∀゚)━!!
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!
リアクションホイール3基中2基破損、化学スラスタ全損、それでもなお地球への帰還を諦めないその根性には脱帽です。
来年6月に奴は帰ってくる。絶対帰ってくるんだ!

化学スラスタ全損というわけで、はやぶさ本体はカプセル投下後はおそらく大気圏に突入して燃え尽きてしまうでしょうが、それでも地球帰還が果たせるかも知れないという所に感動を禁じ得ません。
はやぶさといえば、リアクションホイール全機破損の状態においても3軸制御が可能なように研究?が進んでいるようで、すでに3軸制御って何よ、という変態技術にまで手を出しているようですが。しかしこれも将来の宇宙大航海時代への第一歩と思えばすばらしい成果ですね。

とりあえず、理系の諸君よ、
「はやぶさ」探査機の状況について
奇跡と言っていいはやぶさの救出運用を目に焼き付けてくれ。
posted by 高速増殖安崎 at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 天空への挑戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月01日

アレスI中止?

勉強する気にもなれず、エロゲする気にもなれず(いや、リコッテが立ち上がってるんだけど)、ぼーっと2chを眺めていたときのことです。

オバマ政権移行チーム、「アレスI」ロケットの開発中止を検討

なるニュースが飛び込んで参りました。

内容をサクーリとコピペします。

【Technobahn 2008/11/30 15:05】オバマ米次期大統領の政権移行チームがNASAが開発を進めているスペースシャトルに代わる有人ロケット開発のためのコンステレーション計画(Constellation Program)の計画縮小を策定していることが米宇宙開発専門誌「スペース・ドット・コム」の報道により28日までに明らかとなった。

 政権移行チームでは既にNASA幹部に対してコンステレーション計画実現に必要な具体的な予算規模などのインタビューを実施。その上で、最小の予算で計画実現が計れる方策として有人宇宙船打ち上げ専用ロケットの「Ares I(アレスI)」に関しては開発中止とする方向で検討入りした模様だ。

 政権移行チームでは「アレスI」の代りに有人専用ロケットとしては重量級貨物専用ロケットとして開発が進められている「Ares V(アレスV)」の規模を縮小したものを、もしくは衛星打ち上げ用ロケットして既に実績がある「Delta IV(デルタIV)」ロケットを利用するとしている。

 政権移行チームではまた、有人ロケットの選択肢として開発中の有人宇宙船「Orion(オリオン)」をスケールダウンすることにより、ESAの「Arian V(アリアンV)」ロケットや日本の「H2A」ロケットによる打ち上げを行うことなども検討している模様だ。

……
これはとりあえず喜んで良いものなのでしょうか?
確かにアレスIはこのポンチ絵からも分かるとおり、素性の悪いロケットです。かといって、一応地上噴射テストまで終わったロケットの開発を途中で中止するのはもったいない気がしなくもありません。

しかし、代替として上がっている打ち上げ手段が

「「Ares V(アレスV)」の規模を縮小したものを、もしくは衛星打ち上げ用ロケットして既に実績がある「Delta IV(デルタIV)」ロケット」


というのは…うーん…
アレスVの規模を縮小したもの…いよいよH-IIそっくりなロケットになりそうな気がします。多分エンジンをRS-68×1基にしてSRBを4セグメントにして…まんまH-IIですねぇ。

で、さもなくばデルタIVとの事ですが…
実績があるなんてほざいているのはどの口だ?
現段階じゃH-IIAより打ち上げ実績無いじゃないか…
まあ日本の打ち上げペースは遅々としていますから、積み荷であるところのオリオン宇宙船ができあがってくる頃にはデルタIVもある程度打ち上げ回数が稼げていると踏んでいるんでしょうか…

どっちになるんでしょうねぇ。あと、アレスIには本当に復活の目はないんでしょうか。
まあ、多分、アメリカ景気悪いからすでに(一応)完成しているデルタIVに流れるんじゃないかと安崎的には踏んでるんですが。
多分アレスV改造版作るだけの予算無いんじゃないかなぁ。。。まあアレスIを中止してその予算を流用すると考えればいいのか。

で、ちょいと気になったのが最後のセンテンス:

 政権移行チームではまた、有人ロケットの選択肢として開発中の有人宇宙船「Orion(オリオン)」をスケールダウンすることにより、ESAの「Arian V(アリアンV)」ロケットや日本の「H2A」ロケットによる打ち上げを行うことなども検討している模様だ。


またまたご冗談を!

…と言いたいところですが、これは(うまくいけば)案外アメリカにとっては悪い手ではないかも知れませんね。
日欧にオリオンを売りつけることによって、日欧の有人宇宙開発をアメリカのコントロール下に置くことが可能ですし、オリオンの輸出自体でアメリカの航空宇宙産業は多少なりとも潤います。
ロシアとクリーペル作るの作らないのと言っている欧はほっときまして、日本としてもこれまで求めてきた(そして手に入らなかった)有人宇宙開発技術を手に入れる好機となるかも知れません。もっとも、多分ほとんど全部ブラックボックス化されているでしょうが。

まあとりあえず、もしかしたら、アメリカからの借り物かも知れませんが、日本独自の有人宇宙開発が出来るかも知れないという期待をちょっぴり込めまして、この話題は引き続き追っかけていこうかと思います。
posted by 高速増殖安崎 at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 天空への挑戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月28日

嫌なニュースを見かける。

露エネルギア社が経営危機、新規のソユーズ宇宙船の建造費用が枯渇
Sintoんちからの転載です。
おいおい、勘弁してくれよ…ソユーズ宇宙船無くなったらISSどうやって維持するんだよ。
で、多分ソユーズ無くなるって事はプログレス補給船も作れなくなるってことだろ?
シャトルとATV・HTVだけじゃISS維持出来んぞ…無理矢理やることを想定するとして、
・シャトル:人員輸送。シャトル/ISS故障に備えて常に地上で1機待機
・ATV:物資補給、燃料輸送、ISSリブースト
・HTV:物資補給
こんな危険な橋渡りたくねぇぞ。

で、ソユーズ関連で行くとこういうニュースもあります。
リチャード・ギャリオット、無事帰還
とりあえず、宇宙旅行に行ける金持ちの話はどうでも良いです。問題は記事の中の、
「また、ソユーズTMA-10とソユーズTMA-11がたて続けに弾道で大気圏再突入(Ballistic Reentry)し、その原因について、ロシア連邦宇宙局は帰還モジュールと機器モジュールの爆発ボルトが爆発せず、両モジュールが結合したままに大気圏再突入したためだと分析していた。」
この1節です。
この1節を深読みしてみると、「ソユーズの生産行程の一部ですでに現場の士気の低下、または製品レベルの劣化が起きてきている」ということになります。
この先製造されるソユーズ宇宙船は、すでにこういった問題を抱えている中で、さらにエネルギア社の経営危機という現場の士気を下げる状況下で製造されるということになります.
人類史上もっとも安全な有人宇宙船に危機が迫っているとも考えられるのです。

ここで、三菱かどっかがエネルギア社に資本参加や、思い切って買収となってくると日本の宇宙開発ファンとしては面白くなってくるのですが、多分それは無いでしょうね…でも買いたたくには今がチャンスだと思うんだけどなぁ。

さて、お米の国です。
NASAの次世代有人ロケットで問題発覚、時速13マイルの横風で横転の可能性

Ares1のポンチ絵を会社の同期に見せたとき、「これ本当に飛ぶの?」と言われて「多分飛ぶだろ」と答えたのですが、下手打つと飛ばない可能性が出てきました。
で、さらに、
NASAのオリオン有人宇宙船の開発が難航・計画全体を見直しへ
というニュースまであります。
アメ公絶賛炎上中です。
「次世代有人ロケット」って言ったって、結局はアポロとシャトルのあいのこ、しかもお互いの最悪の血筋を引いたものでしかなかった訳ですね。
何度も何度もブログで同じ愚痴たれてますが、アメリカはアポロ計画が終わった後もアポロ宇宙船とサターンIB、サターンVロケットを使い続けるべきでした。まあ、アポロ計画を推進したフォン・ブラウン自体がシャトルに妄想を抱いてしまったので仕方ないと言えば仕方ないのですが。
で、結果として、
こうなるわけです。
ったくなにやってんだか。。。
おまえら、もう良いからソユーズ買ってきてデルタにくくりつけて飛ばしてしまえ…
いや、駄目か…デルタ2じゃ能力が足りないしデルタ4じゃ実績がなさ過ぎる…
こーなったらロケットごとロシアから買ってこいw
posted by 高速増殖安崎 at 19:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 天空への挑戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月28日

(あぶりだし)

おはようございます。夜10時に眠くて寝たらこんな時間に目が覚めました。高速増殖安崎です。

中山国交相、辞任の意向固める
そして目覚めて痛いニュース見たら早速これですよ。
全く、マスゴミが全力でたたいたのが聞いたのかそれとも創価or日教組から圧力入ったのか。

神舟7号から宇宙遊泳 中国、米ロに次ぐ成功

米ロの後を40年遅れで追いかけているわけですね。分かります。
これで「独自の宇宙ステーション」とか言って、サリュート、もしくはミールそっくりな宇宙ステーション打ち上げたら笑ってやるんですが。
まあ、奴らまだLEO20トンクラスのロケットは長征5型が完成するまでお預けだから、今すぐに宇宙ステーションうちあげは無いでしょうね。

しかし、どうせロシアのベンチマークするならエネルギヤ/ブランのバッタモン作ってくれないかなぁ。それなら全世界の宇宙ヲタ大喜びだと思うんだが…

あー、でもヾ( ゚д゚)ノ゛シナチクーのロケット技術(有人宇宙飛行技術にあらず)はアメリカ系が入ってるからエネルギヤは無いか…

そういや、昨日のNHKニュース7でこのニュースやってたんですが、NHKが的ちゃん呼んで解説してもらってたなぁ。
「宇宙服はロシアのものを改良したようですが」って聞かれて「どこが違うのか一見すると分からん」って的ちゃん言ってたのが妙に印象に残っております。

しかしヾ( ゚д゚)ノ゛シナチクー…他にもっと金をつぎ込むべきところがあるだろう。とりあえず株価。上海株価指数2000切りそうですよ?

宇宙といえば、

スペースシャトルの2015年までの延命が検討されているようで。
グルジアやら何やらでロシアとぎくしゃくしてるし、何より2010年にシャトル退役した後ISSに人員送れるのがソユーズだけ、というのはさすがに危機感あるんでしょうね。

さて、ニコ動の動画の宇宙ネタで閉めますか。某氏には既出ですが…

【ニコニコ動画】「きぼう」実験室、初入室映像に日本的なBGMをつけてみた

【ニコニコ動画】【MAD】 対月面兵器 「H2A かぐや」
posted by 高速増殖安崎 at 06:30| Comment(6) | TrackBack(0) | 天空への挑戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月21日

HTVとGOSAT。

■米シャトル後継候補に日本の無人宇宙輸送機、NASA打診

ちょいとこのタイトルだけ見ると「JAXAor三菱はシャトル代替候補になる有人宇宙輸送システムを極秘に開発していたのか!」と一瞬思ってしまうようなタイトルですが、どうも「物資輸送にHTVを使いたい」という話のようです。

以下、Yahoo!から記事が消えると困るのでざっくりとコピーさせていただきます。

 2010年に米スペースシャトルを退役させることを決めた米航空宇宙局(NASA)が、シャトルの後継宇宙輸送機として、日本が開発中の無人宇宙輸送機「HTV」を購入する検討を始め、宇宙航空研究開発機構に打診していることが19日、明らかになった。

 シャトル退役で、国際宇宙ステーション(ISS)に送る水や食糧、実験機器などの必要物資のうち、米国が責任を負う物資を輸送できない恐れが出てきたためと見られる。

 世界最大の宇宙機関が日本の技術力を高く評価した形だが、HTVは1機約140億円で、これほど大型の国産宇宙機器を海外に販売した例はない。売買契約が締結されれば、50年にわたる日本の宇宙開発史上初の超大型取引となる。

 宇宙飛行士が長期滞在しているISSには、日米欧露が分担して必要物資を輸送している。現在稼働中の輸送機は、有人宇宙船のシャトルとロシア「ソユーズ」、無人輸送機のロシア「プログレス」と欧州「ATV」の計4機。HTVは来年秋に初号機の打ち上げが成功すれば、年1機のペースで打ち上げられる予定だ。

 NASAがシャトルを10年に退役させるのは、高コストで安全性にも問題が残るためだ。しかし後継の物資輸送機の運用が始まるのは早くても18年になる見込みで、NASAは、空白期をHTVで埋め合わせる検討を始めた模様だ。

 宇宙機構によると、NASAから今年2月以降に打診があり、非公式の折衝を続けている。文部科学省宇宙利用推進室は「国内では(HTV購入の)可能性に期待感があることは承知している」と話している。

 ◆HTV=宇宙航空研究開発機構と三菱重工業、三菱電機などが開発している。長さ10メートル、直径4・4メートルの円筒形で、最大6トンの荷物を積み込める。HTV用に開発中の大型ロケット「H2B」に搭載。


うーみゅ、売れるのはHTV本体だけなのかなぁ、やっぱり。ついでにH-IIBもお買い上げしてくれないかなぁ。
まあ、多分アメちゃんはHTVだけ買って打ち上げはデルタIVかアトラスVか何かでやるんでしょうけどね。

何はともあれ、この商談を成立させるためには来年秋のH-IIB初号機/HTV試験機の打ち上げが完全に成功することが絶対条件となってくるでしょう。

その肝心のH-IIBは、現在BFT(厚肉タンクステージ試験)の真っ最中のようです。
一応、順調なようです。後は来年秋に間に合うように…後1年か。
多分来年秋には種子島に行かねばならんでしょう。初の吉信第2射点の使用になりますし。



さて、そういえばGOSATの愛称募集が始まってます。

温室効果ガス観測技術衛星…
つ「こたつ」
つ「もうふ」
つ「ふとん」

「こたつ」は「あかり」の候補として残った実績もありますので(ホント宇宙研は馬鹿揃いだな(良い意味で))、採用可能性があるかと(ねーよ

うーん、「いぶき」とかかねぇ。据わりがよいとすれば。

何はともあれ、GOSATの打ち上げは今年度冬のようです。休み取って行かねば…ほぼ1年ぶりの種子島になるのか。早く打ち上げ日情報でないかのう。
もしいけるようならSinntoとも一緒に行けるか折衝せねばなりません。

今日はこんなところで。
posted by 高速増殖安崎 at 16:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 天空への挑戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月05日

国交省の中の人はなに考えてますか!

どうも、高速増殖安崎です。
mixiにも書いたのですが、ざっくりとそのまま本文コピペさせていただきます。

気象衛星が消滅の危機、「ひまわり」後継機に予算集まらず

"気象庁が6〜8年後に打ち上げを予定している気象衛星「ひまわり」後継機2基の調達の見通しが立たず、30年以上も日本の空を宇宙から見守ってきた気象衛星が消えてしまうかもしれない事態に直面している。

 現行2基の予算の7割を分担した国土交通省航空局が計画から外れることになったため、管理運用を含め1基400億円とされる予算の確保が気象庁だけでは難しいためだ。"



ちょっと待てやゴルァ。国交省の中の人は気象情報をなんだと思ってるんだ。
「次世代の管制方式が検討中」って、それ以前に天気が分からんとひこーきは飛べんのだぞ!?
民間との相乗りも駄目か…困ったなぁ。いや、これは本気で困るぞ。

打開案としては…
1. MTSATシリーズ(リンク先はひまわり6号)から昔のひまわり"GMS"シリーズにグレードダウンする
問題点:気象観測の精度が下がる。GMSシリーズにしたとしても気象庁単体では予算を出すのがかなり辛い。大体にしてGMSシリーズの衛星バスまだ作ってるのか?

2. 防衛省から予算を引っこ抜いてくる。防衛用通信衛星機能を積むとか、防衛省用の気象観測をやるとか、早期警戒衛星機能を相乗りさせるとか。
問題点:防衛省ににも銭ッコがない。
通信衛星機能程度ならMTSATシリーズと同等だからともかく、早期警戒衛星機能はさすがに積めない。

3. 技術衛星としてJAXAの予算で打ち上げる
問題点:JAXAにも銭ッコが(ry
技術衛星ということは何らかの新機軸を打ち出さねばならない。となると最悪DS-2000衛星バスではない衛星バスを使用、実証するなどの案しかない。そんなことではひまわり7号の寿命まで間に合わないばかりか、上がってもちゃんと動作するか怪しい。

…どれもこれもだめぽ。気象庁が悪魔に魂を売って防衛省と組むくらいしか手がない希ガス。
後はコストダウンでH-IIA使わずに海外のロケット使うとか…シーローンチとかアリアンVでどっかの衛星と相乗りとか。
ああ、それでも根本解決にはならん…多分衛星本体で200億超えるだろうから気象庁の予算じゃむりぽ…

ああ、2年前に「これで予備を含めた気象衛星2基体制が完成した!夢のようだ!」と思っていたのが嘘のようです。

とまあ、ここまでmixiに書いたわけです。

あまりの憤りに国交省にメル凸しようかと考えたのですが、国交省メールアドレス公開してないので断念。

で、それからしばらく考えてみて、個人的にはマジで防衛省と相乗りを考えた方が良いんじゃないかと考え始めてきました。気象情報というのはもっとも多用され最も重要な戦略情報ですし、防衛省が独自の通信網を持っていないという今の状況はやはり国防上よろしくありません。

というわけで、かなり虫の良い事を下記につらつらと書いてみます。
・衛星バスにはDS-2000を使用し、防衛省の衛星通信システムと相乗りする
・衛星の寿命は気象観測5年、通信システム10年を想定(現行ひまわりと同等)
・気象庁は気象観測ミッションシステムで定常の気象観測を行う
・防衛省は通信系ミッションシステムで防衛省独自の衛星通信網を確立する
・気象観測の寿命は5年とはいえ、実際にはそれ以上の寿命を保つことが希ではない。そのため、気象庁は5年目以降は気象観測ミッション系の管制も防衛省に譲渡し、防衛省独自の気象観測網を構築する

こんな綱渡り的なことを考えてみました。問題としては
・防衛省に渡すのはお古の気象ミッション系で良いのか?それはさすがに気象庁側にとって虫の良すぎる話ではないのか。
・現行のシステムでは5年経った気象ミッション系もバックアップとして気象庁の管制下にあるため、この手法をとると実質気象ミッション系のバックアップは無くなる。

うーん、困ったな。…そうだ、3基上げれば解決する!
ひまわり8号:気象ミッション系防衛省管轄、通信系防衛省管轄
ひまわり9号:気象ミッション系気象庁管轄、通信系防衛省管轄
ひまわり10号:両ミッション系ともバックアップ体制


同じ衛星3機も作れば、多少は量産効果が効いてきて安くなるでしょうし、これだけあれば少なくとも気象観測に支障を来すことはほぼ絶無と言っても良いでしょう。それに三菱/JAXAにとってもH-IIAの打ち上げ回数が増えることは歓迎なはずです。

そうだこの案だ。これしかない。早速防衛省にメル凸だ(ぁ
posted by 高速増殖安崎 at 17:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 天空への挑戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月17日

飛べない翼。

突然ですが、大変おめでたい残念なニュースが飛び込んで参りました。

<GXロケット>1機の打ち上げ、150億円以上の高額に

GXロケット、これでほぼ流産確定でしょう。まあ何故ここまでに至ったかと言えば、とりもなおさず2段目のLNGエンジンの開発に手間取ったからです。
手間取った箇所を上げてみますと、
1. 簡単(と思われていた)燃料・酸化剤の供給方式をガス押し式にしたところタンクの重量が過大となり、急遽ターボポンプに設計変更
2. 当初沸点の高いLNGを液体のまま燃焼室にたたき込んだところ燃焼がうまくいかず(日本には液状燃料・気体酸化剤の組み合わせでの燃焼ノウハウを持っていない)、LNGを気体で送り込むように設計変更
3. 燃料に含まれる硫黄分がターボポンプ等に残る問題(日本には炭素系エンジンのノウハウがない)

等々ありまして、これらを全てクリアしていったところ、予算超過も甚だしい状況になってしまいました。

ただでさえ予算超過で民間(とゆーかGXと親会社?のIHIから)「官主導で開発してくれ」と言われた状況で、さらに
・H-IIAの半分以下の能力
・打ち上げ費用一発150億(H-IIA 202の1.5倍)
・開発費合計1500〜2000億(H-IIA の約1.5倍程度、イプシロンの7〜10倍)
・一段目は完全に海外に依存

と来たら、正直言ってこれ以上GXを続けるのは無理でしょう。ただでさえ官(≒JAXA)の予算はきぼうの維持に取られます。極軌道2トンの機能を生かして情報収集衛星打ち上げ専用として防衛省管轄にするにも、一段目が国産ではないので当然防衛省は渋るでしょう。大体にして100億で極軌道4トン上げられるロケットが成熟しつつある(もちろんH-IIAの事です)時に、わざわざ高くて低性能なロケットを持とうとは考えないと思います。

後は宇宙開発委員会が何というかですが、まず間違いなく大幅な計画見直しとなるでしょう。おそらく
・GXロケットの開発は中止
・LNGエンジンの開発は現行エンジンの改良を阻害しない範囲で続行
といったところで落ち着くのではないでしょうか。

まあ、LNGエンジンの開発自体は、未来への投資として続けるべきだとは思いますが、当面実用はないでしょうね。

となると、いよいよイプシロンのM-V化、およびイプシロンでのコストダウンを生かした中型固体ロケット(仮称M-VI)の登場となるでしょうか。
イプシロンロケットは本来SRB-A、M-34(M-Vの3段目)、KM-V2(M-Vの4段目キックモーター)の構成ですが、まずここにM-25(M-Vの2段目)を挟んでM-V並みの打ち上げ能力を確保したバージョンの作成が行われるでしょう。
となると、イプシロンはおおよそ20〜30億のコストでM-V(のカタログスペック)とほぼ同等の打ち上げ能力を持つことになります。
さらにその経験を生かして、中型の固体ロケットへ発展させていく事も絵空事ではないでしょう。
2010年代半ばには、種子島の大崎射場から(何故か)ランチャで発射される直径3mクラスの固体ロケットが完成していることを願ってやみません。
とりあえず、日本の固体ロケットならランチャからの発射は絶対です。漢は黙ってランチャから斜め打ちです。
え、J-1?
('A`)ノ◇ポイ


欧露、6人乗り有人宇宙船の共同開発で正式契約
ロシア独自の「クリッパー」は中止になったのですね。しかも(ソースは2chですが)この6人乗り有人宇宙船はカプセル型とのことで、結局地球帰還時に滑空するための翼は備えない事となりました。
やはり翼など飾りです。偉い人にはそれが分からんのです。
どんだけ分かってないかと言いますと、去年あたりの月刊サイエンス(だったかな)の表紙絵に、LRB4本ぶら下げて、先っぽに翼の生えたペイロード(HOPEっぽいの)を搭載しているポンチ絵が載るくらい分かってません。

しかし欧州はロシアと組んで新型で、ヾ( ゚д゚)ノ゛シナチクー様はソユーズの魔改造版で、アメリカはカプセル型の新型で、それぞれ有人宇宙開発を進めていくことになりました。日本としては…まあ多分、アメリカのオリオンの隅っこに乗せてもらう程度でしょうね。HTVと「きぼう」で有人宇宙開発への基礎技術は手に入れた、と強弁するかも知れませんが、実際に作ってみないことには何とも言えないのです。

「きずな」世界最高速1.2Gbpsの衛星データ通信に成功
JAXAとNICTが組んで実験、というと、受信側アンテナが逝っちゃったETS-VIIIが思い出されますが、きずなは今のところ順調なようです。良かった良かった。

四川大地震、土石流の恐怖 JAXAが衛星画像公開
「だいち」も元気にやってるようです。一応設計寿命は3年ですが、それより長生きしてくれることを祈りましょう。

それにしても、中共様の地震はだいぶひどいことになっているようです。
中国、被災地の衛星画像提供を米に要請
わざわざメリケンの画像が欲しいとは、ちょうどいい軌道に乗っている観測衛星(偵察衛星含む)が無いのか、それとも解像度が低いのか。いずれにせよ、自国の衛星画像に自信が持てていないという事なのでしょうか。
中国の宇宙開発も歪んでいるなぁ、と思いました。

そういや、日本のH-IIA性能確認用ペイロード情報収集衛星は、どれくらい成果を上げているのでしょうか。レーダー1号機は故障しているとはいえ、レーダー衛星1機、光学衛星2機で地表を監視しているはずでので、ある程度の情報は内閣衛星情報センターに上がっているはずなのですが…
まあ、ある程度でも成果を出していることを祈りましょう。
その情報を得た上で、義援金5億円と、緊急医療チームの派遣を行おう、という結論に達したのであればそれで良いのですが。
posted by 高速増殖安崎 at 21:28| Comment(3) | TrackBack(0) | 天空への挑戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月03日

現実に立ち返ってみる。

前回の投稿では思いっきり妄想を大爆発させてしまいました。正直すまんかった。でも後悔はしていない。高速増殖安崎です。

さて、ここんところ出してなかった宇宙がらみの話題でも。

●ISS、ATVで初めての軌道上昇
欧州補給機ATV"ジュール・ベルヌ"によるISSの軌道上昇マニューバ、無事に成功した模様です。
しかし、打ち上げからドッキング、そして今回の軌道上昇マニューバまで(まあ、表に出てこないようなライトフェーラーはあったでしょうが)きわめて順調に進んでいるようで何よりです。
・・・我らがHTVは・・・HTVは・・・

 ('A`)ノ<マダ ウチアゲル ロケットスラ デキテネェヨ
ノ(へへ

一応BFT(厚肉タンク燃焼試験)では50秒の燃焼試験に成功したようですがね。このペースで来年に試験機1号機本当に上がるのか?

●インド、衛星10機を打ち上げ
PSLVによる、小型衛星10機の打ち上げに成功した模様です。日本の小型衛星も入ってるとか。
やっぱり、「人件費が安い」「ローンチウィンドウに制限がない」というあたりがインドの強みでしょうか。まあ、ローンチウィンドウの制限はJAXA(旧NASDA)の自縄自縛なんですがね。

しかしこうしてみると日本の商用打ち上げには問題が山積だなぁ・・・
とりあえず、H-IIAのもっとも基本的なコンフィギュレーションであるH-IIA202(これまでの最安値:F4の94億円)で見てみますか。

>地球低軌道:H-IIA202 (LEO10トン)->おそらく能力をもてあます。小型衛星を山のように積んでみるか。とは言ってもおそらく客は今回のようにインドか、さもなくば中共に流れるだろう。(希望的観測では、この需要に対してイプシロンロケットが対応してくれることを期待)

>太陽同期軌道:H-IIA202 (SSO夏3.6トン それ以外4.4トン)->近年の衛星の小型化の傾向から言って、おそらくこれも能力をもてあます。逆に大型衛星にとっては能力不足。官需(主に情報収集衛星)で何とか使えるか。

>静止トランスファ軌道:H-IIA202(GTO4トン)->厳しい。軌道上での寿命を延ばすため、静止衛星は大型化していく傾向がある(と安崎は勝手に思っている)。となるとGTO4トン(≒静止2トン)では能力過小。アリアンVでのデュアルローンチに流れるだろう。

>惑星間軌道(地球重力圏脱出1トン。ただし2段目(約2トン)も一緒に同じ軌道でカッ飛んでいく)->誰がそんな効率の悪い打ち上げをやるか・・・あ、JAXAがPlanet-Cでやるかorz


うーん、いつぞやのエントリでも書いた気がしますが、H-IIA204(GTO6トン≒静止3トン)で、アリアンでデュアルローンチするのが嫌だ&露助は信用ならん、というレアな客を引っ張ってくるしかH-IIAがこの先生きのこる道は無い気がします。
しかし防衛といい航空宇宙といい、三菱は本当に国家のために尽くしてくれる会社だなぁ・・・

●発射施設40を爆破、改修へ
タイタンロケットの打ち上げ用発射施設が取り壊されたようです。同じ場所にファルコン9ロケットの発射施設が作られる予定であるとか。
しかし施設の解体費用が出るっていいなぁ。
某王立宇宙軍では「予算が施設の解体費しか出ない」と登場人物が嘆くシーンがありますが、解体費用だけでも出るだけマシと思わねば。

何しろ我らがJAXAの大崎射場(H-Iまでの中型ロケット、およびデッチAGEロケットJ-1を打ち上げた射点。もし万が一GXが完成したらここから打ち上げる予定)に関しては、H-Iの運用が92年に終わってから5年間放置された後97年にJ-1の打ち上げに一度だけ使用され、現在は(多分来ることのない)GXの打ち上げに備えて(?)野ざらしにされている状態です。
2月に安崎が種子島珍道中に行った際近くで見てきましたが、もう射点が海風にさらされて赤錆浮いてるんですよね・・・
あれだけ劣化したものを改装して使うより、解体して新規に作り直すか、もう解体してほっとくか(GXは1段目ロケットの生産が終了してしまったのでおそらくできあがることはないでしょう。合掌。)した方がいいと思うんですがねぇ・・・まあそんな予算が出るわけもなく、来年度からは「ぜつぼう」にさらに予算を吸われるわけです。

●「きぼう」日本実験棟、発射台へ
・・・
もうどうにでもなれ。ここまで来たらちゃんと船外実験パレット(2J/Aフライト)までちゃんと打ち上げて、多少なりとも役に立ってくれ。

●韓国人宇宙飛行士、帰国後に入院
ソユーズ、大気圏再突入時に姿勢がおかしくなったそうで、ハッチの側を下にして降下してきたらしいです。

・・・ええ、法則発動です。ハン板住人が言うんだから間違いありません。

しかしそんな状況であっても、何はともあれ乗員全員生きてかえって来られただけ、やはりソユーズは優れた有人宇宙機であるのでしょう。
ソユーズは良くできていて、通常の大気圏突入姿勢がとれなかった場合は、自動的に帰還カプセルにロール運動をさせて姿勢を安定させてリエントリするという機能が備わっています。けがはするかも知れないが、とにかく中の人を生かして返すという事にとことんこだわって設計されています。
おそらく今回はそのモードに入ったおかげで、ハッチが熱破壊することなく、何とか全員生きて帰ってこられたんじゃないかなぁと推測しております。

まあ、ロシア連邦宇宙局の調査待ちですね。

んだばまんつ今日はこんなところで。
posted by 高速増殖安崎 at 03:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 天空への挑戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月29日

電波が降ってくる。

どうも、下でナスダが暴走していますが運用に支障はありません。高速増殖安崎です。

さて、今晩も親の家に飯をたかりに行った帰り道、なにやら空から電波が降ってきました。
電波の内容はというと、「HTV改造型有人宇宙機」なる奇っ怪な物でした。
以下、電波の内容を忘れないうちに書き出しておきます。

HTV-M(H-II Transfer Vehicle with Manned)「つばき」計画

●概要
「つばき」とは、OREXから始まる一連のHOPE計画の基礎実験、および1997年に研究が開始された無人輸送機HTVの技術を流用した有人宇宙機計画である。
旧NASDA系の人工衛星には主に花の名前がつけられる慣習となっていたため、「そのままの形で落ちてくる」事に縁起を担いでの命名である。

●プロジェクト開始まで

日本独自の有人宇宙船構想としては、2001年12月に公表された「ふじ」構想があったが、これは事実上NASDA上層部に黙殺されるままに終わった。
「日本は少なくとも向こう10年は独自有人技術を持つことはない」というのが当時のNASDAの公式発表であった。

ところが、2003年2月1日に起こった「コロンビア」空中分解により、アメリカはISSが完成する2010年を持ってスペースシャトルの運用を停止することを決定(正確には、2010年にスペースシャトルを退役させ、その時点でISSは「完成した」とされる)。これまでスペースシャトルにおんぶにだっこの状態であった日本の有人宇宙開発は、ここに来て大きな曲がり角を迎えることとなった。

2010年にスペースシャトルが退役した後は、ISSへの輸送機関はソユーズただ一つとなる。これは輸送系の冗長系を失うこととなると同時に、これまでアメリカ一辺倒であった日本の有人宇宙開発が、全くと言っていいほど未知のシステムであるソユーズに取って代わられることとなる。

この事態に際し、新生JAXAの「有人宇宙環境利用プログラムグループ」は、急遽これまでNASAにのみ派遣していた宇宙飛行士をロシア宇宙庁に派遣して訓練を受けさせると同時に、独自の有人宇宙船構想を描くに至った。隣国中国の有人宇宙飛行成功も、これに拍車を掛けることとなった。「日本から政府開発援助を受け取っている国が有人飛行を成し遂げているのに、何故日本はできないのか」という、主にインターネット上での世論の盛り上がりもあった。

そして2003年末、JAXAは極秘のうちにHTV改造による有人宇宙機の開発に着手する。極秘にされた理由は
・2003年はロケットの打ち上げ失敗、探査機の投入失敗が相次ぎ、そんな中で有人宇宙飛行など世論が許さないであろう、との政治的判断
・有人打ち上げ失敗による宇宙開発への致命的な打撃が予想されること

などが上げられる。

ともあれ、この決定により、日本は世界4番目の自力有人宇宙飛行の達成に向けての舵を切ったこととなる。

●開発から初の有人飛行まで
HTV-Mの開発にあたって、打ち上げに使用されるロケット「H-IIB」(当時はまだH-IIA能力増強型と呼ばれていた)が軌道角度51.6度のISS軌道に投入できる最大重量である16.5トン以内に「打ち上げ中止システムを含めての」重量を抑えることが至上課題となった。
ちなみにHTV自体の乾燥重量は約10トンであり、ここに最大6トンの貨物を搭載することができる。

機体全体のコンフィギュレーションは、HTVと比較して次のようになっている:
・推進モジュール:HTVのものをそのまま流用する

・電気モジュール:HTVのものをそのまま流用する

・補給キャリア非与圧部:ほぼ全面改装となる。全長はHTVの1/3程度まで圧縮され、与圧モジュール(つまりは有人カプセル)に電力、空調などを供給するための水素タンク、酸素タンク、燃料電池、バッテリ等が搭載される。

・補給キャリア与圧部:ここに有人カプセル(正式名称は与圧搭乗部)が入る。直径4.4m、全長約2mの円錐形のカプセルが新規に開発され搭載される。この部分は打ち上げから1段目切り離しまでの間、さらに上部に設置された打ち上げ中止システム(ISASのS-520の改造型固体ロケット)に接続される。また軌道上では補給キャリア非与圧部に接続され、生命維持サービスを受ける。
搭乗可能な人数は最大3人である。
再突入時の熱防御は、OREXおよびHYFLEXによって実証された耐熱タイルを使用する。
開発陣からは、コロンビアで発生した耐熱タイルの破損から、熱防御は耐熱タイルではなく徐融材を利用しての冷却・熱防御を達成すべきだとの声もあったが、シャトル退役までにHTV-Mを完成させなければならないこと、並びに打ち上げ時から軌道上で非与圧部から切り離されるまで耐熱タイルが外部に暴露される事は無い、ということから、耐熱タイルでの熱防御が行われる事となった。

・ドッキングポート:HTVと同様の共有結合機構(CBM)によって、ISSとのドッキングを行う。

・打ち上げ中止システム:ISASの観測用ロケットS-520を改造したものを利用する。

開発においてもっとも心配された部分は、打ち上げ中止システムおよび与圧搭乗部の健全性であった。
打ち上げ中止システムの最初の実証試験は2006年初頭に行われ、理論値においてはH-IIBの動圧最大時においても、与圧搭乗部をロケットから切り離し、安全圏まで投入できることが確認された。
次いで2007年に、H-IIA204型初号機のテストペイロードとして、ダミーの推進、電気、非与圧部に接続された与圧搭乗部(これもバラストを搭載したダミー)並びに打ち上げ中止システムの打ち上げ実験が行われ、動圧最大時に切り離しが可能であることが確認された。
2008年には、完全フライトモデルの与圧搭乗部並びに打ち上げ中止システムを搭載しての無人打ち上げがH-IIA204型で行われ、軌道投入、与圧維持、軌道離脱、再突入のすべてのテストが行われた。

その後、肝心のHTV側の推進モジュール、並びに電気モジュールの開発の遅れから、HTV-Mの完成は2009年のH-IIB初号機によるHTV打ち上げまでしばらく停滞する。

2009年12月、HTV初号機の打ち上げ成功と同時に、HTV-Mの完成もまた正式にプレスリリースされた。

2010年8月、H-IIBロケット3号機により、自衛隊からの出向パイロットの加賀有理二等空尉を乗せたHTV-M F1が打ち上げられた。
打ち上げシーケンスは予定通りに進み、打ち上げから約30分後、軌道傾斜角51.6度、近地点高度200キロ、遠地点高度400キロの軌道にHTV-M F1は投入され、ここに日本初の有人宇宙飛行は成功した。

●その後の運用
その後HTV-Mは、他の宇宙機の打ち上げスケジュールの合間を縫って、約年2回のペースで打ち上げられ、欧米の宇宙飛行士を含むISS長期滞在クルーの輸送に当たった。
しかしながらHTV-Mは、軌道上での寿命がおおよそ1ヶ月しか無く(これは主に補給キャリア非与圧部に搭載された燃料電池用液体水素がリークしてしまう事が原因である)、長期滞在クルーを打ち上げた後、そのまま帰還するクルーを乗せて地上に戻らざるを得なかった。そのためHTV-MはISSからの非常脱出用プラットフォームたり得ず、その任には専らソユーズが当たることとなった。そのための無人のソユーズ打ち上げ費用は日米欧で折半することとなった(実際にはISSロシアモジュールの増築、および維持に必要な打ち上げを代行することでその費用の代わりとされた)。

2020年、ISSは老朽化のため再突入による破棄が行われた。そしてここに、"対ISS専用有人輸送キャリア"として泥縄的に建造されたHTV-Mもまた、その役目を終えることとなった。

しかし、のべ56人のクルーをISSに輸送したその実績は、その後の日本独自の宇宙ステーション計画、月探査計画に生かされる事となる。



…妄想大爆発ですな。
さて、腹減ったし白菜のスープでも作って飲んで寝るか。ああ、酒飲みてぇなぁ。
posted by 高速増殖安崎 at 22:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 天空への挑戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月24日

一日遅れで。

慶祝!
「きずな」/H-IIA14号機打ち上げ成功!
コレで7号機から数えて8回連続成功です。しかも今回は二段目エンジンLE-5Bを振動低減型に改良したり、局部エロージョン対策を施した上で推力を回復させたSRB-Aを使用したり、あちこちいじってる中での成功です。
後はLE-7Aの液酸ターボポンプの問題が解決できれば、H-IIAはまず安心して見ていられるロケットになりますね、きっと。

しかし今回の打ち上げ、実質的にH-IIA2024型最後の打ち上げになる公算が高く(○菱はSSBを廃止する予定)、そういう意味でもやっぱり種子島で見たかったなぁという感が否めません。まあJAXAiで見たんですけどね。ついでに「きずな」のピンバッチもらえましたし。

しかし漁船の危険水域進入でローンチウィンドゥぎりぎりでの打ち上げになってしまいました。危ういところでした。打ち上げも、その後に控えていたロケットまつりへの参加も。

打ち上げ中継を見て、アンケートを書いてJAXAiを出てから、大急ぎで中央線に乗り新宿まで。一路ロフトプラスワンを目指します。
ぎりぎり5分前に到着、舞台がそれなりに見えるカウンター席を何とか確保することに成功しました。

で、ロケットまつり開始。開口一番松浦のアニキが
「今日種子島に行けなかった負け犬の皆さん」
などと言いやがってくださいました。じゃあ一度種子島入りして帰ってきた漏れは何なんだ…_| ̄|...○コロコロ

今日のまつりは「糸川英夫まつり」という名目で行われましたが、例によって脱線に次ぐ脱線。いや、おもしろいからいいんですが。

そういえば、脱線中にさらっと、ISAS系好きには垂涎物の情報が松浦のアニキからもたらされました。
以下追記として隠しておきます。

続きを読む
posted by 高速増殖安崎 at 17:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 天空への挑戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月20日

種子島珍道中その二。

四日目 2/17:
朝はとりあえずセルフ胃洗浄から始まる(ぁ
朝飲んだ薬は下水へと流れていった。この瞬間だけは「今日は酒を飲むまい」という気になる。
とりあえず何とか飯を胃に叩き込み、自室に戻って胃薬を2種類飲み直す。(ちなみにその後吐く)

車に乗って空港へ向かう。標識に従って県道76号線を北上。30分ほどで空港に着いた。
そのままぐるりと回り、レンタカー置き場を確認して、さらに北上、西之表市へ。
西之表市の細かい地図がなく、迷う。港のほうに迷い込んだりして、ようやく鉄砲館にたどり着く。
中を見物し、撤収。県道75号線に乗ったものの、道が細いわ急カーブはあるわサトウキビ積んだトラックは走ってくるわでで半泣きになりながら運転する。途中で
P2180098.JPG
増田宇宙通信所に寄ったが、休日(日曜)だったので内部の公開はしていなかった。がっかりしつつ宿まで帰る。
その後、前日に眠気覚まし用に買っておいたリポDを昼飯代わりに飲む。吐きそうになるが何とかこらえる。
酒を抜く&運動&車の運転はもういやだ、ということで、歩いて旧種子島空港跡地まで行こうとするが、途中で雨がぽつぽつ降ってきたので断念して宿へ戻る。

その後、雨が上がった&余りにも暇なので再び歩いて
P2170070.JPG
旧種子島空港跡地へ。
寂れた雰囲気が悲しい。

明日はどうしようか。とりあえず今日疲れたので車の運転は余りしたくない。中種子町の街中でもうろうろしてみようか。

五日目 2/18:
朝起きて飯を食う。
結局今日は暇つぶしに増田宇宙通信所に行くことにして、行き方を聞こうとしたら、昨日「暇つぶしに行ってみたらどう?」といってくれた宿のおばちゃんがいない。代わりにおじさんから行き方を聞く。一応昨日通りかかったものの、そのときは西之表方面から、狭い道で半泣きになりながら到達したので道がよくわかっていなかったのだ。
何はともあれ、2ポイントほど曲がるところを気をつければたどり着けるらしく、早速向かってみる。
10時丁度に到着。宇宙通信所の中の見学をする。展示室の中を眺めていると、なにやら
P2180085.JPG
操作盤があり、

「アンテナ操作体験をしたい方は係員に申し出てください」的なことが書いてある。そういえばパンフレットに「広報用18メートルパラボラ」の表示があった。

早速係員を呼び出そうとしたがどこにいるのかわからない。さてどうしよう、と思っているとなぜか宿のおじさんが登場。「そこのボタン押してみろ」というではないか。そう言うおじさんの目の先には玄関にすえつけられているようなインターフォンが。
押してしばらくすると係員のおねいさんが登場し、機械に電源を入れてくれる。
「このスイッチを操作して、長い針と短い針を印がついた所まで動かしてください」
と言われる。そのとおり操作してみる。すると

P2180090.JPG
窓から見える18メートルの皿
が私の動作に合わせて首を振るではないか。なかなかに感動的である。
最初にBS放送の静止衛星の位置にあわせる。横についているテレビにBSが映る。おお、私の操作で電波を受信しているではないか。そして次にCS衛星の位置にあわせる。横のテレビに今度はCSが映る。外を見るとまた皿が首を振っている。とりあえず皿の写真を撮る。
一通り見学して、後は
P2180092.JPG
P2180097.JPG
広報用以外の皿の写真を撮る。
このうちいくつかはすでに使われていないらしいが…

写真も撮り終え、宿へ戻る。宿の駐車場に車を止め、徒歩で「太陽の里」なる総合公園へ出かける。暇つぶしの散歩である。公園に行くとなにやら
P2180099.JPG
でかい風車が見える。

おお、風力発電機ではないか。
P2180100.JPG
風速、発電量などを表示している7セグメントLED
があったが、すでに赤色が退色していて読み取れない。
とりあえず風車のたもと目指して歩く。近づくにつれ風きり音が聞こえてくる。おお、なかなかの迫力ではないか。
P2180104.JPG
真下にたって上を見る。でかい風車が回っている。ブンブンシューシューという大きな音が聞こえる。
なにやら恐ろしい。

そこで大体12時になったので薬を飲み、公園を後にして、種子島の黒豚を使用した「黒豚カレー」を名物としている店に昼飯を食いに行く。結構旨い。
帰りに近くのスーパーでビール一本と17度の焼酎を仕入れて宿へ帰る。翌日に響くとまずいので、25度の焼酎は泣く泣くあきらめる。

さて、晩飯の時間。
宿泊者が一同に集まって飯を食う食堂があるわけだが、宿のおじさんが私の前に来て「焼酎飲む?」と聞いてきた。無論二つ返事でOKである。
どうも毎日一人で飯食って部屋に戻るのを見かねた宿のおばちゃんが気を回してくれたらしい。
おじさんがお孫さんからバレンタインデーにもらったというチーズを取り出す。私もご相伴にあずかる。
その後、何しに来たの?とかいつ帰るの?とかいうありきたりな話をする。
そんな話をしている最中、私の隣のテーブルに座っていた集団が○菱の技術屋さんだったらしいことが判明。
安「今日は増田に行ったんですよ」
隣「もしかしてパラボラ動かしてました?
安「ええ、思う存分動かしてました」
隣「道理でよく動くと思ったら…」

などという会話を交わす。

その後しばらく一人で飲むが、今度はおじさんに誘われ別テーブルへ。種子島出身の行政書士?の方と一緒に酒を飲む形に。相手は還暦越え。私の親父より年寄りである。
でも若々しく話を持ってくる。そのうち隣のテーブルの○菱さんの方々が晩飯&晩酌を終え、
「洗濯物乾いてたよ」
「ごめんね、話してあげたいことはいろいろあるんだけど話せないから」
などと私に声をかけて食堂を出て行く。
それが終わった後、私と還暦のおじさん、そして公務員の40歳くらいの方と一緒に焼酎飲みつついろんな話をすることに。話の内容は実は大して覚えていないが(汗)、これからの農業やら格差社会の到来やらについて語り合った。

3,40分ほど話をして、みんなでいっせいにトイレに行き、その場でお話は解散。
とりあえず散り散りになり、私はコインランドリーに洗濯物を取りに行く。
○菱の方がいて、「残念だったね」と声をかけてくれる。悲しいがかまってもらえることがうれしい。
その後、おじさんと公務員の方に挨拶をして、部屋へ撤収。

さて、明日はいよいよ帰宅だ。さらば種子島。

六日目 2/19:
未明に目が覚め、Let'sセルフ胃洗浄。
宿の自販機でアクエリアスを買う。ああ、スポーツドリンクは飲んだ人間にも優しい。
で、もう一回寝直して7時半に目が覚める。幸い二日酔いにはなっていない模様。やっぱり胃洗浄すると違うね。
宿で朝飯を食い、9時頃までテレビで時間をつぶしてからチェックアウト。
宿のおばちゃんに「昨日は楽しかったね」「また打ち上げあったら来てね」と言われる。
確かに昨日は楽しかったし、この宿周辺の土地勘もだいぶついてきたので、次打ち上げがあって来られたらまたこの宿に泊まろうと思う。今度はSinntoも誘ってみよう。次はGOSATか?

さて、
P2190110.JPG
帰りの飛行機は15時5分種子島発
なので、死ぬほど時間が余っている。
宿のおばちゃんに「帰る前にどこか寄るの?」と聞かれたが、「空港でずっと暇つぶししてます」と答える。すでに昨日ガソリンスタンドに寄って「満タン証明書」なる物をもらってしまったので、あちこち出歩けないのだ(ガソリン満タン返しの証明にならなくなる)。
空港に着き、レンタカー駐車場の5番に止めてくださいと言われていたので向かうが、5番には別のレンタカーが止まっている。
仕方がないので、指示されていたとおりに一般駐車場の好きなところに止める。前向き駐車だが曲がって止まっている。まあ白線からはみ出してないしいいか。

さて、空港での暇つぶし。土産をいろいろ物色するが、それも10分20分程度しか暇つぶしにならない。
デジカメで写真を見直したり、持ち込んだDSでえいご漬けをやってみたり、携帯でテトリスをやったりしながら暇をつぶす。
どれもすぐに飽きる。しょうがないのでぼーっとテレビを眺めていた。

搭乗1時間前に手荷物を預かってもらい、15分前に搭乗手続きに入る。
金属探知機に引っかかる。
携帯と、脱いでいた上着と、それからズボンのベルトを外して預かってもらい、再度金属探知機へ。今度は通った。

出発ロビーで待っていると、駐機場に
P2190111.JPG
ボンバルディア様
が止まっている。行きは脚ちゃんと出たが帰りもちゃんと出るだろうな…
そうこうしているうちに搭乗案内が流れ、チケットを改札?に通して搭乗。私の座席位置はちょうど主翼のすぐ後ろ、脚が見えるところだった。
離陸し、脚が格納されるのを間近でみる。写真を撮りたかったが離着陸時はすべての電子機器が使用不可なのであきらめる。
30分程度で鹿児島空港に着き、あわただしくトイレに行き乗り換え。途中で
P2190112.JPG
種子島宇宙センターの看板?
があったので写真を撮る。
鹿児島からはエアバスに乗って羽田まで。どうもエアバスには「墜ちる」という印象があり、少々どきどきする。
座席位置は主翼が望める機体後方の窓側。フラップやスポイラーの動きが見られるのは非常に良い。
しかしながらエアバスは
P2190114.JPG
ウィングレット
がいまいち格好つかないんだよなぁ。ボーイング747の、ピンと90度上に切れ上がったウィングレットが好きなのだが、エアバスは上と下にちんまりとくっついているだけ。うーむ、おフランス人の考えることはわからん。

そうこうしているうちに羽田に着く。
手荷物を受け取り、東京モノレールで浜松町へ。そこから電車で一駅、新橋でSinntoと合流し、呑みに行く。
最初は赤提灯、ついでSinntoの隠れ家的なお店へと行く。いやー、呑んだ呑んだ。
いい感じにできあがったところでお開き。山手線に乗って有楽町駅まで行き、そこから有楽町線で部屋に帰る。やっぱり久しぶりの自室は良い。

その後はよく覚えていないが、どうも種子島で飲み残した焼酎をお湯割りで飲んでいたらしい。目が覚めたらこたつで寝ていた。
ああ、日常に戻りつつある。今日(20日)休んだら明日から会社だ。なんか英語の教材が届いたらしいし。はあ、憂鬱だ。
posted by 高速増殖安崎 at 09:14| Comment(3) | TrackBack(0) | 天空への挑戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

種子島珍道中その一。

どうも、種子島に行って昨日帰ってきました。結局「きずな」の打ち上げは見られませんでした。種子島に斥候に行っただけのような気もしますが、まあいいか。高速増殖安崎です。

そんなわけで、島で書いていた日記なんぞ、写真付きで公開できればと思いこのエントリを書いております。

では、愚にもつかない日記なんぞを読んでいただければと…

一日目 2/14:
空港でレンタカーを借りる。ガソリンは満タン返ししてくれと言われる。おいおい、ペーパードライバーにガソリンスタンドに寄れと言うのか。
まあ、そんなことを嘆いていても仕方ない。たぶん5日もあれば運転に慣れるだろう、そんなことを考えながらレンタカーで一路南下。中種子市役所周辺にあるという予約した宿を探して、いったん発見。その後さらに南下して
P2140008.JPG千座の岩屋に行き、ついで
P2140009.JPG種子島宇宙センター
へ。さんざっぱら迷ったものの何とか
P2140010.JPG
宇宙科学技術館
に到着。滑り込みで1時半からの施設見学ツアーに参加。
ロケットの丘展望台から「世界一美しい射場」と呼ばれる
P2140014.JPG
吉信射場を望み、それから
P2140025.JPG
H-II7号機の実機&
P2140026.JPG
H-IIA用の衛星フェアリング、それから発射管制室を見学。
帰りもさんざっぱら迷った挙句、3時半過ぎに宿に到着。少々早かったがチェックインできた。
近くの種子島物産センターへ行き、安納芋をゲット。会社へ宅配。
そのまま向かいの店へ行き、「島乃泉」なる焼酎の360mlペットボトルをひとつ購入。全部呑んで就寝。枕が替わって寝られなかったが、無理やり眠った。


二日目 2/15:
朝雨が降っていて遠出する気力をくじかれ、さらに宿のおばちゃんの「打ち上げ23日以降だって」という裏情報でさらにやる気をなくし、一日宿ですごす。おばちゃんの「わざわざ東京から来たのにねぇ」という言葉にちょっと癒される。
近くの店に行き、島乃泉の17%と25%のペットボトルを一本ずつ購入。昼間は17%で呑んだくれ、正体をなくして眠り込む。
昼寝したせいか夜(これを書いているのは22時45分)眠れず、25%ペットボトルを空ける勢いで呑む。その間にビールも呑む。メディピースも流し込む。何とか就寝。

三日目 2/16:
7時半に携帯のアラームで目覚める。二日酔い気味の胃袋に何とか朝飯を叩き込み、9時過ぎにホテルを出る。今日の目的は主に将来に備えてのロケット打ち上げ見学場所の探索である。
国道58号線を一路南下、まずは宇宙ヶ丘公園を目指す。
到着したが、どうも
P2160032.JPG
ロケーション的に余り思わしくない。展望台には上るなというメッセージとともに鎖がかかっている。キャンプ場側は展望台より低地になっており、射点を直接眺められるロケーションではない。
次いで、少し戻って前之峯グラウンドへ行く。ここははっきり言って論外であった。射点も望めないし、VABも見えない。
さらに戻って長谷公園へ。ここは第1射点がVABの陰になってしまっているが、
P2160036.JPG
吉信射場をほぼ真正面から望めるロケーションである。宇宙センターに向けて少々傾斜している芝生もよい。見学するならここからであろうか。ただ場所が少々わかりにくいのが欠点。
一通り推奨見学場所を回った後、種子島最南端の
P2160039.JPG
門倉岬へ。鉄砲伝来の地である。
地球がなんとなく丸く見える水平線に圧倒される。またここから屋久島を望むことができる。なんというか、自然の産物であるにもかかわらず
P2160042.JPG
不自然なほど高い峰が海から聳え立っている。
門倉崎にある神社でお御籤をひく。末吉。学問危うし努力せよと出ている。これは英語とJAVAの勉強をしろという意味か。

とりあえずお御籤を南国の木に結び、門倉岬を後にする。そこからなんとなーくダロカンで南種子の市街地まで戻る。ふと気がつくと前之峯グラウンドの交差点にいた。ちょうどそこに食堂があったので昼飯を食う。ラーメンをいつものようにねぎ抜きで頼んだところ、なぜかご飯がついてくる。これはデフォルトなのか。
とりあえずラーメンはちょっと普段食べなれない味であったがうまかった。しかしながら飯まで全部食いきれずお愛想。

国道58号線を北上し、宿へ帰還。宿からそう遠くないところにGSがあるのを発見し、これでレンタカー返還時のガソリン満タン返しができると喜ぶ。

宿に着き、地図その他をもって部屋に帰ると13時。部屋はきれいに掃除されている。
まずは近くの店に酒を買いに行く。
店から戻って、ここから歩いていける観光名所が何かないかと思っていると、地図に
P2180106.JPG
歴史民族資料館なるものが近くにあることを発見。早速のこのこと歩いて出かける。
現代から3万年前までの種子島の歴史を見る。まあ田舎にある歴史資料館だと思ってみれば内容は結構充実している。帝都のそれと比較するのは酷というものである。
で、歴史民族資料館を出て、そのまま歩いて少しばかり北上。
信号で、その先に空港につながる道があることを確認した後リターン。途中の薬局で眠気覚ましのドリンクを購入する。本当ならトメルミンがほしかったがやむをえない。とりあえずこれで運転中に眠くなる可能性は減った。
もっとも車の運転が久しぶりなので常に緊張しており、おそらく薬がなくとも眠気には関係ないとは思うのだが、念には念を入れておく。

宿に戻ると14時を回っていた。自販機で発泡酒を買って呑みつつ、これを書いている。
さて、書き終わったのでこれから焼酎のお湯割りに入ろうか。昼間なので17度の焼酎に抑えておく。25度のは夜に備えて保存である。

明日は一応空港まで行ってみて、それから西之表にまで出てみようかと画策中である。とりあえず空港には確実にいけることだけは確認しておきたい。
後、「湯」といわれる打ち上げ見学スポットへも行ってみたいところだが、残念ながら細かい地図がない。断念すべきか行ってみるべきか。

ここまで書いて、そして夜。
空港までいけるか。行って宿まで帰ってこれるか。
そして19日に島を発つ日に手荷物をちゃんと預けられるか。第一ボストンバックに入りきるのか(行きはぎりぎり入ったが)、そしてその手荷物が25分のトランジットでちゃんとトランジットされるのか。不安である。寝られない。吐くまで呑んだが駄目だ。かまってほしくてSinntoに携帯でメールを打つ。23時だというのにかまってくれるSinntoがありがたい。
夜になると人間弱気になるものだとつくづく思い知らされた。
とりあえず、またメディピースのお世話になりそうである。昨日は2錠飲んで寝た。今日も2錠か。

posted by 高速増殖安崎 at 08:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 天空への挑戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月13日

明日は出発の日。

いよいよ種子島上陸が明日に迫って参りました、高速増殖安崎です。

とりあえずわくわくしております。ロケットもさることながら、ほぼ10年ぶりにひこーきなる乗り物に乗るのです。

大丈夫だよな、チケットとレンタカーと宿の予約ちゃんととれてるよな、とどきどきしながら準備をして、いざJAXAのページを見てみると、
延期キタ━━('A`)━━・・・…

大丈夫か、俺が島にいる間にあがるだろうな…19日に帰るから最悪でも18日には上がってほしいなぁ。

最悪、種子島観光で終了してしまいそうな公算も出て参りましたが、まあそうなったらそうなったでいいか。

posted by 高速増殖安崎 at 16:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 天空への挑戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。